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明日のキレイをつくる
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Vol.14 おしゃれな紫色に、抗酸化パワーがかくれている

なす

ヨメに食わすな!?

 日本に古くからある野菜で、750年の正倉院文書にも記述が残されているなす(茄子)。「一富士二鷹三茄子」(いちふじ、にたか、さんなすび)って、初夢にみると縁起がいいものにも数えられているくらい、お馴染みの野菜です。
 でも「秋なすは嫁に食わすな」ってことわざもあるんです。ちょうど旬を迎える夏の終から秋にかけて、なすは格別にうまい。「こんなうまいもの、嫁になんか食わせてなるものか」って嫁いびりのことばともとれますけど、もう一説には、なすにはからだを冷やす作用があるからからだを冷やして赤ちゃんが無事にうめなくなってはいけないっていうやさしい心遣いのあらわれだとも。からだを冷やす作用があるからと、民間療法でも、悪酔いや二日酔い防止によいとされてきました。
 油との相性がよくて、あぶらをよく吸収するわりにはしつこくならないのが最大の特徴。なす自体にはとりたたてて栄養があるわけではないのですが、油と一緒にうまみや栄養素をうまく取り込んでまろやかな風味に仕上げてくれます。焼きなすやぬか漬けなどの和風もいいけれど、麻婆茄子などの中華もなかなか。トマトソースやチーズとの相性もよいので、スパゲティやラザニアなども定番料理。ちょっと目先を変えたいときには、ヨーグルトソースで和えたサラダはいかがでしょう。なすを短冊に切ってしばらく水にさらし、少量のサラダ油で透き通るくらいまで炒めて、せん切りにしてさっと湯通しして辛みを抜いた玉ねぎと一緒にヨーグルトソースで和えます。ヨーグルトソースはプレーンヨーグルトにレモン汁と塩、胡椒を各少々足してよく混ぜるだけ。さわやかなお酒のつまみになります。

アントシアニン系ポリフェノールがたっぷり

 ところで、なすの紫色って、すごくおしゃれだと思いませんか。あんな色の野菜はなかなかないですよね。あの紫色の色素はナスニンと呼ばれます。アントシアニン系のポリフェノールの一種です。
 ポリフェノールというのは、植物が自分の身を守るために光合成によってつくり出す色素、苦み、渋みなどの成分。ワインに含まれているブドウのポリフェノールや、チョコレートに含まれているカカオポリフェノールのことをご存じの方もいらっしゃるでしょう。このポリフェノールが人間にもうれしい働きをしてくれます。それが抗酸化作用です。からだのなかで悪い細菌やウイルスとたたかってくれている活性酸素は、私たちにとってなくてはならないものなのですが、不規則な生活習慣やストレス、疲労、加齢、紫外線などの影響で過剰に活性酸素が作られてしまうことがあるのです。増えすぎた活性酸素は悪玉コレステロールと結びついて酸化させ、生活習慣病や動脈硬化などの原因をつくってしまいます。そこで、活躍するのがポリフェノール。活性酸素が増えすぎないように抑制してくれる。アントシアニン系のポリフェノールは疲れ目にもよいといわれています。ありがたいですね〜。

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